日本歴史地名大系 「猿島郡」の解説
猿島郡
さしまぐん
県南西部、利根川流域の猿島台地に位置。五霞村が利根川南岸に、他の四町が北岸に所在する。東は結城郡、北は結城市・栃木県、西は
猿島台地は標高二〇メートル内外であるが、利根川縁の
〔原始〕
〔古代〕
天平勝宝七年(七五五)筑紫へ派遣された防人の歌が「万葉集」巻二〇にみえているが、そのなかに嶋
嶋郡
、焼穀六千四百余斛」、宝亀四年(七七三)二月八日条に「下総国
嶋郡人従八位上日下部浄人賜姓安倍
嶋臣」とあり、火災・賜姓の事実が知られ、延暦九年(七九〇)一二月一九日条によれば
嶋郡の主帳(郡司の第四等官)正八位上孔王部山麻呂が外正六位上に昇叙されている。「三代実録」貞観六年(八六四)一一月二二日条によれば下総国
「和名抄」の嶋郡は刊本に「
島佐之万」とあり、
郷・高根郷・石井郷は現岩井市、他の四郷は三和町・境町・猿島町に比定され、総和町・五霞村は
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報