仲島(読み)なかしま

日本歴史地名大系 「仲島」の解説

仲島
なかしま

[現在地名]那覇市泉崎一丁目

那覇の南東部に位置。中島とも記す。北から東にかけて泉崎いずんざち村、南東は湧田わくた村、南と西は前の浜と称する浜辺で那覇川に面していた。泉崎村籍内。もとは名前のとおり小島(中洲)だったようで、東側が陸橋で泉崎村とつながり、久茂地くもじ川河口の入江をなしていた。のちに入江の口を閉じ、仲島小堀(グムイ)を造ったという。「琉球国由来記」によると、康熙一一年(一六七二)ちーじ村ともども初めて居宅を開き村を立てたとあるが、入江を閉じて埋立や干拓を行ったことをさしたものと思われる。その後、妓女の多く住む地、仲島(遊廓)になったと同書は記している。仲島へは泉崎村タナカスージ(田仲小路)南端に架かる仲島の小矼で出入りした。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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