任放(読み)にんぽう

精選版 日本国語大辞典 「任放」の意味・読み・例文・類語

にん‐ぽう‥パウ【任放】

  1. 〘 名詞 〙 礼法を捨てて思いのままにふるまうこと。また、気ままにうちすててほうっておくこと。
    1. [初出の実例]「形骸之外、言語道断焉。任放之間、紙墨自存矣云爾」(出典:菅家文草(900頃)六・九日後朝、侍朱雀院、同賦閑居楽秋水)
    2. 「凡べての空の模様を動揺、参差、任放、錯雑の有様と為し」(出典:武蔵野(1898)〈国木田独歩〉六)
    3. [その他の文献]〔世説新語‐徳行〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「任放」の読み・字形・画数・意味

【任放】にんほう(はう)

気ままにふるまう。〔世説新語徳行〕王子(澄)・胡毋(こむ)國(輔之)の人、皆任放を以てと爲し、或いは裸體なるり。樂廣笑ひて曰く、名の中、自ら樂地(らくち)(楽境り。何爲(なんす)れぞ乃ち爾(しか)るやと。

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