改訂新版 世界大百科事典 「伊勢笠付」の意味・わかりやすい解説 伊勢笠付 (いせかさづけ) 雑俳様式。伊勢山田で毎冬夜会即点で行われた笠付の一種。伊勢派俳諧で句作りの練習法として考案され,1716年(享保1)ごろから行われ,樗良(ちよら)なども参加した。当初は4字の名詞題に助詞1字と12字を付ける〈寒声-の足まで潮が満ちて来る〉(《二重袋》)のような形であったが,寛政(1789-1801)ごろから字数にかまわぬ長題が出され,〈退屈をした所へ-お茶漬などといふて来る〉(寛政10年の会所本)のように変わった。執筆者:鈴木 勝忠 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by