寒声(読み)カンゴエ

デジタル大辞泉 「寒声」の意味・読み・例文・類語

かん‐ごえ〔‐ごゑ〕【寒声】

僧や邦楽を学ぶ人が、寒中に声を出してのどを鍛えること。また、その声。 冬》「―にらせし喉を大事かな/虚子

かん‐せい【寒声】

寒そうな声。寒さを感じさせる声。
寒さを感じさせる風や水の音。

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精選版 日本国語大辞典 「寒声」の意味・読み・例文・類語

かん‐せい【寒声】

  1. 〘 名詞 〙 ふるえていて、寒く感じる声。寒そうな声。
    1. [初出の実例]「寒声落葉簾前雨。点着閑筵湿衣。聞道琁璣秋月暮。聖年宮樹待黄飛」(出典文華秀麗集(818)下・奉和観落葉〈滋野貞主〉)
    2. 「寒声のひとはなうたふ夜明哉〈知少〉」(出典:俳諧・河鵆(1817)冬)
    3. [その他の文献]〔李白‐秋夕書懐詩〕

かん‐ごえ‥ごゑ【寒声】

  1. 〘 名詞 〙 歌を習う者や僧などがのどをきたえるため、寒中、早朝夜中に発声練習をすること。また、その声。《 季語・冬 》
    1. [初出の実例]「かん声をつかふ謡やしもかかり〈金茂〉」(出典:俳諧・崑山集(1651)一二)

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普及版 字通 「寒声」の読み・字形・画数・意味

【寒声】かんせい

さむざむとした声。清・袁枚赤壁〕詩 我來(きた)るに、簫(せう)を吹くの客と共にせず 烏鵲(うじやく)の聲、靜夜に聞ゆ

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