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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
俳諧(はいかい)流派。伊勢風とも。一説には、荒木田守武(もりたけ)以来の独自な伊勢俳諧の総称ともいうが、一般的には、岩田涼菟(りょうと)、中川乙由(おつゆう)を中心とする伊勢蕉門(しょうもん)の称。一派は、芭蕉(ばしょう)の説く高悟帰俗、軽みから派生した俗談平話を標榜(ひょうぼう)し、平明卑俗な俳風を特色とした。涼菟、乙由は蕉門というものの、とりわけ各務支考(かがみしこう)から多大の影響を受けた。そのため伊勢派は支考の美濃(みの)派と近似し、両派は支考と乙由(麦林(ばくりん))との流派の意味で、支麦の徒ともよばれた。その俳諧は俗耳に入りやすく、伊勢はもとより北陸筋にまで大きな勢力をもったが、他派からは美濃派ともども田舎(いなか)蕉門と蔑視(べっし)された。涼菟は足代弘氏(あじろひろうじ)に始まる神風館を再興して3世となり、その流れは4世曽北(そぼく)、5世梅路(ばいろ)、6世温故と続いている。一方、乙由の跡は子息麦浪(ばくろう)が受け継いだ。
伊勢派は、卑近、平俗のゆえに低い評価を受けがちであったが中興期の担い手柳居(りゅうきょ)、涼袋(りょうたい)、樗良(ちょら)、闌更(らんこう)などに影響を与えた点は注目される。
[岡本 勝]
…伊勢山田で毎冬夜会即点で行われた笠付の一種。伊勢派俳諧で句作りの練習法として考案され,1716年(享保1)ごろから行われ,樗良(ちよら)なども参加した。当初は4字の名詞題に助詞1字と12字を付ける〈寒声―の足まで潮が満ちて来る〉(《二重袋》)のような形であったが,寛政(1789‐1801)ごろから字数にかまわぬ長題が出され,〈退屈をした所へ―お茶漬などといふて来る〉(寛政10年の会所本)のように変わった。…
※「伊勢派」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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