日本歴史地名大系 「伊古田村」の解説 伊古田村いこたむら 埼玉県:秩父市伊古田村[現在地名]秩父市伊古田品沢(しなざわ)村の西方、赤平(あかびら)川支流の長森(ながもり)川流域に開ける。西は下吉田(しもよしだ)村(現吉田町)、北は太田(おおた)村。田園簿には井古田村とみえ、高一二七石余・二五貫四五四文とある。田園簿では幕府領、同領のまま幕末に至る。「風土記稿」によると家数五〇、男は農業の合間に山で薪をとり、女は白絹・木綿を織っていた。産物は絹・煙草・大豆・干柿などで、「郡村誌」は特産として繭・生糸などをあげる。鎮守は御所(ごしよ)明神社、ほか七社を祀り、曹洞宗大林(だいりん)寺ほか二寺・三堂があった(風土記稿)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報