長森(読み)ながもり

日本歴史地名大系 「長森」の解説

長森
ながもり

旧南長森村・北長森村(明治三〇年成立)付近一帯をさした中世地名。観応三年(一三五二)七月二五日の鷲見加々丸軍忠状写(長善寺文書)に「長森」とみえる。当地は皇室領であったが、応永三二年(一四二五)六月日の大徳寺雑掌目安案(大徳寺文書)によれば、長森領家方は花園天皇より京都大徳寺に寄進されたものであった。守護土岐頼康のとき京済一八〇貫で契約して守護請となったが、その後二度の半済によって九六貫、四八貫と減らされたうえ、毎年未進のため仏供灯油が退転してしまったという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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