出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
北海道中央部,空知地方北部の市。1954年市制。人口1万2637(2010)。南部は赤平山(366m)を含む低い山嶺が走って歌志内市と境し,北部はイルムケップ山(865m)が占め,この間を空知川が西流して西は滝川市,東は芦別市と接する。石狩炭田北部の産炭地で,道有林を主とする森林が市域の70%を占め,空知川沿いに開ける耕地は,総面積の7%にとどまる。農業入植は1891年に始まり,1913年滝川~富良野間の鉄道(根室本線)開通以後開拓が進んだ。第1次世界大戦中の18年茂尻鉱の操業が開始され,37年以降豊里,赤間,赤平の各主要鉱が開坑されて鉱業都市として発展,一時は年産250万tの出炭量を示したが,67年以降閉山が相次ぎ,住友赤平鉱のみが94年まで操業していた。77年工業団地が造成され,81年までに約20の企業が誘致された。農業では野菜・畜産の振興がはかられている。人口は1959年の5万8000人をピークに減少に向かっている。
執筆者:岡本 次郎
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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