日本歴史地名大系 「伊室村」の解説 伊室村いむろむら 京都府:与謝郡伊根町伊室村[現在地名]伊根町字井室(いむろ)泊(とまり)村の西南、丹後半島一周道路沿いに立地する。泊の七社(しちしや)明神(現七神社)の文明一四年(一四八二)棟札には、この社を「伊振村小泊村沙汰之」としているが、ここにみえる伊振村はのちの伊室村である。慶長検地郷村帳に高一八九・九九石「伊室村」とあるが、寛文九年(一六六九)永井尚征が入部して丹後領内の村の細分化政策を立てた際に、伊室村から六万部(ろくまんぶ)・畑谷(はただに)両村が高付され分割された。その後の延宝三年郷村帳では八〇・一九九石と記されるが、延宝九年(一六八一)の延高で一二三石余となった(天和元年宮津領村高帳)。なおこの村高帳では「井室」と記される。宮津藩領として推移したが、寛文六―九年、延宝八―九年、享保二年―宝暦九年(一七一七―五九)は幕府領。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by