伊川庄(読み)いかわのしよう

日本歴史地名大系 「伊川庄」の解説

伊川庄
いかわのしよう

明石川の支流伊川の流域に展開する庄園。伊河・井河とも書かれる。文治三年(一一八七)二月八日の梶原景時修造料田寄進状写(太山寺文書)に伊川庄とみえ、景時(当庄地頭兼預所)庄内の荒野五町を関東武威安全祈念のため太山たいさん寺講堂修造料田として寄進している。寿永二年(一一八三)二月一〇日の本家使藤原某・庄公文某連署田地寄進状写并里僧出状写(同文書)によると、「当庄御寺家預所」等の各願円満などのため、上田六段四五代と二季大般若転読料田六段四五代が惣社そうじや大明神に永代寄進されている。寛喜三年(一二三一)四月庄内の荒野五町が同寺講堂修造のため領家より永代寄進された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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