伊江(村)(読み)いえ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「伊江(村)」の意味・わかりやすい解説

伊江(村)
いえ

沖縄県国頭郡(くにがみぐん)にある村。沖縄本島、本部(もとぶ)半島の西方海上にある伊江島からなる1島1村。本部町の本部港からカーフェリーで30分。伊江島空港と那覇空港の間はチャーター便がある。沖縄戦の激戦地。島の3分の1がいまもアメリカ軍の軍用地。産業は農業中心で、サトウキビ、葉タバコ、ラッカセイ花卉(かき)を栽培。沖縄三大悲歌劇『伊江島ハンドー小(グヮー)』の悲恋物語の舞台。青少年旅行村やニャティヤガマ(洞窟(どうくつ))、沖縄戦で戦死したアメリカの従軍記者、アーニー・パイルErnie Pyle(1900―1945)の記念碑などがある。面積22.78平方キロメートル、人口4118(2020)。

[堂前亮平]

『『伊江村史』上下(1980・伊江村)』


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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