20世紀日本人名事典 「伊藤友司」の解説
伊藤 友司
イトウ トモシ
昭和期の宗教家 真如苑苑主;真言宗醍醐派大僧正。
- 生年
- 明治45(1912)年5月9日
- 没年
- 昭和42(1967)年8月6日
- 出生地
- 山梨県北巨摩郡
- 旧姓(旧名)
- 内田
- 経歴
- 昭和7年伊藤文明(真乗)と結婚。10年真乗は東京立川で不動明王を祀り、「まこと」を唱導、立照閣を創始。友司は11年祖母の霊能を伯母を通して受け継いだ。真乗は13年真言宗醍醐派に籍を置き、友司と共に立川不動尊教会を設立。戦後まこと教団を設立、26年真如苑と名を改め友司が苑主となった。信仰の基本は「一如祈念」、読教、法話、接心修行、信仰体験の発表などで、教義は涅槃経を中心に神変大菩薩の教え、聖徳太子の大和の教えと顕密二教に依拠した。41年タイのパクナム寺院から仏舎利を贈られ、答礼のため同寺院を訪問。またタイ国チェンマイでの第8回世界仏教徒会議に参加、42年欧州宗教交流親善使節団副団長として真乗と共に欧州8カ国を巡回した。帰国後、関西巡教中に急死したが、死後、真言宗醍醐派総本山醍醐寺より大僧正位を追贈された。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報