朝日日本歴史人物事典 「伊藤東里」の解説
伊藤東里
生年:宝暦7.3.23(1757.5.10)
江戸後期の儒学者。名は弘美,字は延蔵,東里は号。諡号恭敬先生。京都出身。父東所,母定の長男。父に古義学を学ぶ。父の跡を継いで古義堂第4代塾主となった。著作は少ないが,『東里集』『東里詩草』などの遺稿が現存する。古義堂の講義は従来どおり行った。東里の弟伊藤弘充著『家訓大略』によれば,講義は3,8,5,10の日に行われ,早暁より四ツ時(午前10時ごろ)まで。2,7の日は午後会読,4,9の日は休日。別に東里は朝夕,公家の家をまわって漢文の読み方を教えていたという。
(三宅正彦)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報