最新 地学事典 「伊藤石」の解説
いとうせき
伊藤石
itoite
化学組成Pb3Ge4+(SO4)2O2(OH)2の鉱物。直方晶系,空間群Pnma,格子定数a0.847nm, b0.538, c0.694, 単位格子中4分子含む。微細な粒の集合でフライシャー石の仮晶をなす。白色,絹糸光沢。劈開未決定。硬度未決定。比重6.67。光学性は平均屈折率(n=1.84~1.85)のみ判明。ナミビアのTsumeb鉱山から,白鉛鉱・ミメット鉱などに伴って産するといわれているが,フライシャー石を粉末にする際にできた可能性が指摘されている。名称は鉱物学者伊藤貞市(1898~1980)にちなむ。
執筆者:松原 聰
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

