20世紀日本人名事典 「伊藤誠哉」の解説
伊藤 誠哉
イトウ セイヤ
大正・昭和期の植物病理学者,菌学者 北海道大学名誉教授。
- 生年
- 明治16(1883)年8月7日
- 没年
- 昭和37(1962)年11月10日
- 出生地
- 新潟県
- 学歴〔年〕
- 東北帝大農科大学農学科〔明治41年〕卒
- 学位〔年〕
- 農学博士〔大正8年〕
- 主な受賞名〔年〕
- 日本農学会賞〔昭和10年〕,文化功労者〔昭和34年〕
- 経歴
- 明治42年東北帝大農科大学(北大農学部の前身)助教授、大正7年改称とともに北大教授。10年から2年間、英米仏独に留学。昭和2年北大植物園長。同年農林省の依頼で稲のイモチ病は、イモチ菌がワラ、モミについて越冬することを突きとめ、防除法を提示した。16年農学部長、20年学長に就任。25年教官レット・パージ問題でGHQ教育顧問W・C・イールズ講演を学生が妨害した北大事件で引責辞任、名誉教授。同年学士院会員。34年稲のイモチ病防除などの功績で文化功労者。著書「日本菌類誌」(全6冊)など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報