伊豆国郷帳(読み)いずのくにごうちよう

日本歴史地名大系 「伊豆国郷帳」の解説

伊豆国郷帳(天保郷帳)
いずのくにごうちよう

一冊

成立 天保五年

原本 国立公文書館内閣文庫

解説 天保二年、諸国大名代官郷帳改訂の命が下された。正保・元禄度の郷帳は国絵図に添えて絵図作製元から幕府に調進されたが、天保度の場合には国絵図に先立って改訂が命じられ、各領主から提出された郷村高帳を基に幕府勘定所で編集された。領知関係の記載はなく、村ごとの石高(幕府は実高記載を要求)のみが記される。伊豆国付諸島については、島名・郷村名のみを記す。各郡の計は君沢郡六九村・二万二千九〇四石余、田方郡七一村・二万五千八三九石余、加茂郡一二七村・三万八一一石余、那賀郡一七村・四千六一五石余。四郡合せて二八四村・八万四千一七一石余。

活字本静岡県史」資料編九付録、「内閣文庫所蔵史籍叢刊」


伊豆国郷帳(元禄郷帳)
いずのくにごうちよう

一冊

成立 元禄一五年

写本 国立公文書館内閣文庫

解説 伊豆国絵図改訂は、寺社奉行井上正岑・大目付安藤重玄・町奉行能勢頼寛・勘定奉行松平重良に命じられた。途中町奉行・勘定奉行に異動があり、元禄一五年七月に井上・安藤および町奉行松前嘉広・勘定奉行久貝正方の連署で国絵図・郷帳が調進された。伊豆国絵図の所在は不明。各郡ごとの石高・村数は君沢郡二万二千七九三石余・六九村、田方郡二万五千七六五石余・七一村、加茂郡三万六二八石余・一二八村、那賀郡四千六〇三石余・一七村で、四郡では八万三千七九一石余・二八五村。

活字本 「静岡県史」資料編九付録、「内閣文庫所蔵史籍叢刊」

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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