伊達崎村(読み)だんざきむら

日本歴史地名大系 「伊達崎村」の解説

伊達崎村
だんざきむら

[現在地名]桑折町伊達崎

下郡しもごおり村の東に位置し、北の一部が西根にしね台地にあるほかは、大半が阿武隈川の氾濫原上に立地する。北部を佐久間さくま川が東流し、北沢きたざわの集落を貫き下流徳江とくえ(現国見町)で阿武隈川に合流する。地内には阿武隈川の河道跡やよし沼などの河跡湖名・河原地名などがみられる。文治五年(一一八九)伊達郡を与えられた伊達朝宗は、六男実綱に伊達崎郷を与え、伊達崎氏(のち田手氏と改称)を称させたという(伊達正統世次考)。明応五年(一四九六)一二月二九日の伊達尚宗証状写(伊達家文書)に伊達郡西根伊達崎郷がみえ、尚宗は田手三河守に信夫しのぶ郡の広沢(平沢)・長江川の替地として伊達崎郷内の地を与えるとともに、同郷の灌漑用水となる飯田はんだ(半田)からの毎月三度の落水を先規のとおり安堵している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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