桑折町(読み)こおりまち

日本歴史地名大系 「桑折町」の解説

桑折町
こおりまち

面積:四二・九七平方キロ

伊達郡の北部、町域のほとんどが阿武隈川左岸に位置する。西は福島市、北から東にかけて宮城県白石市、国見くにみ町・梁川やながわ町、南は保原ほばら町・伊達町に接し、旧奥州道中沿いに発展した桑折市街を中心とする。半田はんだ銀山で著名な北部の半田(八六三・一メートル)付近を水源とする普蔵ふぞう川・佐久間さくま川・うぶさわ川が東流して阿武隈川に注ぐ。阿武隈川沿いの地域はしばしば洪水に見舞われ、現在の状態に落着いたのは第二次世界大戦中の大改修工事による。JR東北本線・東北自動車道・国道四号が並行して南北に通る。

考古遺跡には錦木塚にしきぎづか古墳などがある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「桑折町」の意味・わかりやすい解説

桑折〔町〕
こおり

福島県北部,福島盆地にある町。 1889年町制。 1955年伊達崎 (だんざき) ,半田,睦合 (むつあい) の3村と合体近世には,佐渡但馬 (たじま) と並び日本三大銀山と称された半田銀山を控えて繁栄し,付近の幕府領を管理する陣屋もおかれた。奥州街道宿場町羽州街道の分岐点として発展。繊維,電子部品,食品などの工場がある。果樹栽培が盛んで,リンゴモモ産出。市街地は阿武隈川の段丘上にある。伊達氏の館跡である桑折西山城跡史跡,明治期の西洋建築,旧伊達郡役所 (重要文化財) が保存されている。 JR東北本線,国道4号線が通る。面積 42.97km2。人口 1万1459(2020)。

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