伍修権(読み)ごしゅうけん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「伍修権」の意味・わかりやすい解説

伍修権
ごしゅうけん / ウーシュウチュワン
(1908/1909―1997)

中国の軍人、政治家。湖北(こほく)省武漢(ぶかん)市出身。武漢中学卒業。1925年モスクワに行き中山大学や歩兵学校で学ぶ。1931年帰国、中国共産党ソビエト区に入る。1935年遵義(じゅんぎ)会議でコミンテルン共産主義インターナショナル)軍事顧問オットーの通訳を務める。1945年東北軍区参謀副長。1949年新中国の外務省ソ連東欧局長。1950年毛沢東(もうたくとう)と訪ソ。同年台湾問題国連安保理事会首席代表。1951年外務次官。1956年党中央委員。1955~1958年ユーゴスラビア大使。1958年党国際連絡次長。1963年中ソ対立前、最後の中ソ会談に参加。1967年彭真(ほうしん)派として失脚したが、1974年復活。1975年参謀副総長。1977年党中央委員。1982年党常務顧問。北京国際戦略問題学会名誉会長も務めた。

[高市恵之助・渋谷 司]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android