伏敵篇(読み)ふくてきへん

改訂新版 世界大百科事典 「伏敵篇」の意味・わかりやすい解説

伏敵篇 (ふくてきへん)

1891年重野安繹(しげのやすつぐ)の監修で,山田安栄が編纂・刊行した蒙古襲来関係史料集。《靖方溯源(せいほうさくげん)》(上世~文応1年の海外交渉を略述),《竹崎季長蒙古襲来絵詞》(《蒙古襲来絵詞》と同一)の2冊を付録とする。モンゴル襲来を中心に,1260年(文応1)の蒙古,高麗2国との交渉から,応永の外寇(1419)を経て,1443年(嘉吉3)の嘉吉条約癸亥約条)に至るまでの外寇関係史料を編年的にまとめたもので,近代の蒙古襲来研究に画期的な意義を持った。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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