会津絵蝋燭(読み)あいづえろうそく

事典 日本の地域ブランド・名産品 「会津絵蝋燭」の解説

会津絵蝋燭[祭礼・和楽器]
あいづえろうそく

東北地方、福島県の地域ブランド。
会津若松市で製作されている。芦名盛信が漆の木の栽培を奨励し、漆器製造とともに、その実から最上級の木蝋を採取して、蝋燭をつくらせたことに始まる。菊や牡丹・梅などの艶やかな絵柄が描かれているのが特長。現在は、櫨の実から蝋をとり、一本一本手づくりされている。丈夫で火をつけても長持ちするので、実用価値が高い。主に神仏用の灯明だが、婚礼の際には一対の会津絵蝋燭が灯され、これが華燭の典の語源になったともいわれる。福島県伝統的工芸品。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android