木蝋(読み)モクロウ

デジタル大辞泉 「木蝋」の意味・読み・例文・類語

もく‐ろう〔‐ラフ〕【木×蝋】

ハゼノキ果皮から圧搾によって得る油脂主成分パルミチン酸漂白または脱色したものを晒蝋さらしろうといい、白色日本特産で、四国九州および和歌山地方に産する。ろうそく・つや出しなどに使用。はぜろう。日本ろう。ジャパンワックス。→和ろうそく

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精選版 日本国語大辞典 「木蝋」の意味・読み・例文・類語

もく‐ろう‥ラフ【木蝋】

  1. 〘 名詞 〙 ハゼノキの果実から採取される脂肪。化学的には脂肪であって蝋ではない。摂氏五〇~五六度で溶ける。採取したままのものを生蝋、漂白あるいは脱色したものをさらし蝋という。蝋燭、つや出し、化粧品などに用いられる。日本蝋。はぜ蝋。
    1. [初出の実例]「或る商人、大使に謁して、日本の木蝋を盛んに輸出あらんことを勧めたり」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉三)

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百科事典マイペディア 「木蝋」の意味・わかりやすい解説

木蝋【もくろう】

ハゼ蝋とも。ハゼノキの果実から採取される油脂。主成分はパルミチン酸のグリセリンエステル。の化学定義には反するが,外観類似から蝋といわれる。採取したままのものを生蝋,漂白したものをさらし蝋(白蝋)という。日本特産。蝋燭,つや出し,石鹸,ポマードなどに使用。
→関連項目植物油脂

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