デジタル大辞泉
「伝授物」の意味・読み・例文・類語
でんじゅ‐もの【伝授物】
1 「伝授事1」に同じ。
2 後の代に伝える大切な宝物。
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
Sponserd by 
でんじゅ‐もの【伝授物・伝受物】
- 〘 名詞 〙
- ① =でんじゅごと(伝授事)①
- [初出の実例]「此定家といふよね、〈略〉おもはざるつぼね勒(つと)めをしたもふ、此分はやうすあって申されず、是此書の伝受(テンジュ)物なり」(出典:浮世草子・新吉原常々草(1689)上)
- ② たいせつにして後代に伝えるべき宝物。
- [初出の実例]「春のあたひや金子一まい 百千鳥囀るころの伝受もの〈長治〉」(出典:俳諧・物種集(1678))
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
Sponserd by 
世界大百科事典(旧版)内の伝授物の言及
【平曲】より
…
[構成と音楽的性格]
《平家物語》は〈小督〉〈宇治川〉など200余の章段からなるが,平曲ではその章段を〈句〉とよぶ。前田流の分類によると,句は〈平物(ひらもの)〉〈伝授物〉〈[灌頂巻](かんぢようのまき)〉〈大秘事〉〈小秘事〉に分けられる。〈平物〉は普通に教授される曲であり,〈伝授物〉は平物を50句ないし100句おさめたあとに伝授され,《腰越》などの〈[読物](よみもの)〉,《都遷》などの〈五句物〉,《清水炎上》などの〈炎上物〉,《源氏揃》などの〈揃物(そろいもの)〉の曲がある。…
※「伝授物」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
Sponserd by 