伝書バト(読み)でんしょバト(その他表記)Columba livia; homing pigeon

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「伝書バト」の意味・わかりやすい解説

伝書バト
でんしょバト
Columba livia; homing pigeon

カワラバト家禽化したもの(→ドバト)で,帰巣性を利用して通信用および競技用に用いられるハト。通信に利用する起源は古代エジプトにさかのぼり,無線通信と電話が発達するまでは最も有効な通信手段であった。第2次世界大戦中に軍とゲリラとの通信に役立ったのは有名な話である。競技用のハトは特にレースバトと呼ばれる。競技は通信用と同様に訓練したハトを用い,飛行距離および所要時間が争われる。訓練によって遠距離の 2地点間(500~800kmが最も多い)を一直線最短距離で飛ぶ。ハトの競技はヨーロッパと北アメリカで最も盛んに行なわれている。

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