コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

帰巣性 きそうせい homing ability

5件 の用語解説(帰巣性の意味・用語解説を検索)

知恵蔵2015の解説

帰巣性

回帰性ともいう。動物が遠く離れた繁殖地や越冬地あるいは自分の巣に正しく戻ってくる能力。渡り鳥、サケなどの回遊魚、ミツバチやアリなどの社会性昆虫などでとくによく発達している。太陽の位置をコンパスとして体内時計によって方位を知る方法は、多くの動物に共通するが、そのほかに、地磁気におい、学習による記憶なども利用していると考えられている。

(垂水雄二 科学ジャーナリスト / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

きそう‐せい〔キサウ‐〕【帰巣性】

動物が、一定のすみ場所や巣などから離れても、再びそこに戻ってくる性質または能力。ミツバチ・アリ・ツバメ伝書バト・サケなどにみられる。ホーミング。帰家性。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

帰巣性【きそうせい】

回帰性とも。動物がすみ場所や産卵・育児のための巣などから遠く離れてもそれらの位置を知って戻ってくること。アリ,ミツバチなどの社会性昆虫や伝書バト,またツバメ,ミズナギドリなどの渡り鳥,生れ故郷の川へ産卵のために戻るサケ・マス類などに典型的にみられる。
→関連項目伝書バト

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

大辞林 第三版の解説

きそうせい【帰巣性】

動物が自分のすみかや巣あるいは生まれた場所へ帰ってくる性質、または能力。ミツバチ・アリ・デンショバト・ツバメ・アホウドリ・サケなどに顕著。ホーミング。帰巣本能。回帰性。帰家性。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

帰巣性
きそうせい

動物が自分のすみ場所や巣場所から遠く離れた場合、ふたたびそこへ戻ってくる性質あるいは能力をいう。ミツバチが遠くの餌場(えさば)から自分の巣へ正確に戻ってきたり、伝書バトが何百キロメートルも飛んで鳩舎(きゅうしゃ)へ戻ってくる例はよく知られている。また、渡りや回遊をする動物が自分の生まれた場所や、元の繁殖地に戻ってくる場合には回帰性ということばも使われる。たとえば、ツバメに限らず、渡り鳥の多くは自分の前年の繁殖地または越冬地に戻ってくる。アホウドリ類やミズナギドリ類などの海鳥、またアザラシ類やオットセイなどの海獣類では、繁殖を終えると次の繁殖期までに海洋を何千キロメートルも回遊して、繁殖地の小島へ帰ってくる。ただし、鳥の渡りや魚の回遊という現象は、ミツバチや伝書バトの帰巣性とは、時間スケールや、その行動がもつ適応的意味が質的に異なっている。
 帰巣の能力がなにに基づくものであるかは、まだよくわかっていない場合が多いが、ミツバチでは、いくつもの実験結果から、太陽の方位と体内に備わっている日周期の時間感覚である、いわゆる体内時計によって巣の方向を正確に見定めることができる。サケ・マス類では、自分の生まれた河川の水のにおい(化学成分)を記憶しているためであるといわれる。また、渡り鳥たちは、昼間は太陽の位置、夜は星座を頼りに体内時計で方向を修正しながら渡りを行うらしい。すでに渡りの経験をもつ成鳥ばかりではなく、初めて渡りを経験する幼鳥でさえも、正確に繁殖地と越冬地との往復を行うことは、この能力が単に経験や学習によるものばかりではなく、生得的な基盤をもつ可能性が大きい。[山岸 哲]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

帰巣性の関連キーワード異郷の鬼遠国隔地遐陬気が遠くなる孤島離れ小島離れ島隔る回帰性

今日のキーワード

大寒

二十四節気の一つ。元来,太陰太陽暦の 12月中 (12月後半) のことで,太陽の黄経が 300°に達した日 (太陽暦の1月 20日か 21日) から立春 (2月4日か5日) の前日までの約 15日間で...

続きを読む

コトバンク for iPhone

帰巣性の関連情報