伝染性流産(読み)でんせんせいりゅうざん(英語表記)infectious abortion

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「伝染性流産」の意味・わかりやすい解説

伝染性流産
でんせんせいりゅうざん
infectious abortion

牛,馬に特殊な流産菌の感染によって発生する流産。家畜届出伝染病。馬の場合は,ウマパラチフス菌によって起り,秋から冬の期間 (妊娠4~6ヵ月) に多い。敷草器具から伝染する場合もあるが,普通経口的に飼料に混ざって感染し,妊娠子宮をおかし胎盤に入って増殖し胎児が死んで流産を起す。予防にはワクチンがある。牛の場合は,バング流産菌がおもな原因であるが,トリコモナスラセン菌によっても起る。これも経口感染が主であるが,交配による接触感染もみられる。的確な予防ワクチンはない。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android