伝正寺(読み)でんしようじ

日本歴史地名大系 「伝正寺」の解説

伝正寺
でんしようじ

[現在地名]真壁町桜井

天目てんもく山の中腹にある。曹洞宗天目山と号し、本尊は華厳釈迦牟尼仏。

文永五年(一二六八)真壁城主真壁時幹が法身国師(俗名真壁平四郎)のために創建したといわれる。当時は臨済宗で金城峰天目山照明しようみよう寺と称したが、康正二年(一四五六)相州早海蔵寺住職安叟宗楞により曹洞宗に改宗された。八世の良雄大円の時、当時の領主浅野長政が帰依し、慶長一六年(一六一一)には浅野氏の菩提所となって、長政の法名にちなみ伝正寺と改称された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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