デジタル大辞泉 「似つこらしい」の意味・読み・例文・類語 につこ‐らし・い【似つこらしい】 [形][文]につこら・し[シク]1 似つかわしい。ふさわしい。「年頃といい、家柄といい、恰ちょうど―・い夫婦故」〈嵯峨の屋・初恋〉2 よく似ている。あまりに似ていて紛らわしい。「書きし字の―・きに間違いは今一たび」〈緑雨・門三味線〉3 いかにも本当らしい。もっともらしい。「―・い嘘を言うと」〈一葉・われから〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「似つこらしい」の意味・読み・例文・類語 につこ‐らし・い【似らしい】 〘 形容詞口語形活用 〙 [ 文語形 ]につこらし 〘 形容詞シク活用 〙 ( 「らしい」は接尾語 )① いかにもふさわしい。よく似合う。似つかわしい。似あわしい。[初出の実例]「勢たかく、くびながくして、しんによろうか妻に似つこらし」(出典:評判記・難波物語(1655))② ひじょうによく似ている。あまりに似ていてまぎらわしい。[初出の実例]「につこらしき出家さへ見れば、向ふに廻りて顔に穴の明くほど覗(のぞ)き」(出典:浮世草子・新色五巻書(1698)三)③ いかにも本当らしく見せかけるさま。まことしやかである。もっともらしい。[初出の実例]「うそ八百、につこらしく〈略〉てにとる様に、みてきたやう也」(出典:浮世草子・好色訓蒙図彙(1686)上) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例