佃島猟師町(読み)つくだじまりようしまち

日本歴史地名大系 「佃島猟師町」の解説

佃島猟師町
つくだじまりようしまち

[現在地名]中央区つくだ一丁目

佃島を拝領した摂津国西成にしなり郡佃村(現大阪市西淀川区)出身の漁師たちにより正保元年(一六四四)に作られた猟師町。「御府内備考」には記されず、安永三年小間附町鑑などでは佃島とある。鉄砲洲のうちとして扱われたらしい。同町鑑によれば小間は田舎間二〇八間、御本丸御膳御菜・御成先御網御用を勤めることから、ほかの役負担はない。名主は佃忠兵衛でその居宅があった(宝暦七年万世町鑑など)。町は東・西二島に分れ、その間の入堀には橋が架されていた(沿革図書)。明治五年(一八七二)北方石川いしかわ島を合併

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android