位の山(読み)クライノヤマ

デジタル大辞泉 「位の山」の意味・読み・例文・類語

くらい‐の‐やま〔くらゐ‐〕【位の山】

帝王の位の抜き出たさまを山にたとえていう語。
「すべらぎの―の小松原今年や千代のはじめなるらん」〈続古今・賀〉
くらいやま」に同じ。
「こ紫たなびく雲をしるべにて―の峰をたづねむ」〈拾遺雑賀

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精選版 日本国語大辞典 「位の山」の意味・読み・例文・類語

くらい【位】 の 山(やま)

  1. 帝王の位が抜きんでていることを山にたとえたことば。
    1. [初出の実例]「いよいよ久しく、位の山の年へさせ給はん」(出典:讚岐典侍(1108頃)下)
  2. 位の昇進山登りにたとえた語。くらいやま
    1. [初出の実例]「こ紫たな引く雲をしるべにて位の山の峯をたづねん〈清原元輔〉」(出典:拾遺和歌集(1005‐07頃か)雑賀・一一七〇)

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