日本大百科全書(ニッポニカ) 「低放射ガラス」の意味・わかりやすい解説 低放射ガラスていほうしゃがらすlow emissivity glass ガラスの表面に、銀、酸化亜鉛、酸化スズなどからなる薄膜をコーティングすることで、ガラス表面の熱放射率を下げて、熱の伝達を抑制したガラス。Low-Eガラスともいう。太陽光に含まれる熱線をカットしたり、室内の熱が逃げたりしないようにできることから、住宅、ビル、車などの窓ガラスに使用されており、冷暖房エネルギーの削減に貢献している。複層ガラス(ペアガラス)の材料として使用することで、断熱性をよりいっそう高めるとともに、夏場の遮熱性をも高めることができる。[伊藤節郎][参照項目] | 複層ガラス 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例