佐々木指月(読み)ササキ シゲツ

20世紀日本人名事典 「佐々木指月」の解説

佐々木 指月
ササキ シゲツ

明治〜昭和期の彫刻家,詩人



生年
明治15(1882)年3月10日

没年
昭和19(1944)年2月17日

出生地
伊勢国(三重県)

本名
佐々木 栄多

学歴〔年〕
東京美術学校彫刻選科卒

経歴
父は神官仏師屋に奉公中、彫刻を志し高村光雲師事。禅に傾倒し、明治39年臨西禅伝道のため、釈宗活禅師について渡米。41年再渡米し、仏像修繕などに従事する傍ら詩作に励み「国民文学」に寄稿。大正5年窪田空穂の助力により詩集郷愁」を刊行した。9〜11年、昭和2〜3年の2度にわたり帰国し、随想集「米国を放浪して」「女難文化の国から」を刊行。3年印可証明を得て渡米し伝道に努めたが、太平洋戦争下アメリカへの忠誠心を問われた時、日章旗への発砲を拒否して監禁され、罹病により死去した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「佐々木指月」の意味・わかりやすい解説

佐々木指月
ささきしげつ

1882~1945 臨済宗の僧。アメリカに禅を広め,ニューヨークに第一禅堂 First Zen Institute of Americaを創始した。

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