佐井田庄(読み)さいだのしよう

日本歴史地名大系 「佐井田庄」の解説

佐井田庄
さいだのしよう

近世の佐井田村を遺称地とし、現邑久町本庄ほんじよう一帯に推定される。建仁三年(一二〇三)の備前国麦惣散用帳(東大史料編纂所蔵)に「佐井田保」とみえ、二六石余を奈良東大寺に直接納入している。応永二五年(一四一八)京都東寺造営棟別銭が賦課され、「佐井庄」は納入を拒否しているが、「田歟」と注記があり当庄と考えられる。また「八幡領也」との付箋があることから、この頃には山城石清水いわしみず八幡宮領になっていたと思われる(応永二五年八月日「備前国棟別銭注文案」東寺百合文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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