佐伯文蔵(読み)サエキ ブンゾウ

20世紀日本人名事典 「佐伯文蔵」の解説

佐伯 文蔵
サエキ ブンゾウ

昭和期の登山案内人 剣沢小屋(山小屋)経営



生年
大正3(1914)年2月20日

没年
平成3(1991)年6月10日

出生地
富山県中新川郡立山

主な受賞名〔年〕
安全功労者総理大臣表彰〔昭和41年〕,黄綬褒章〔昭和46年〕

経歴
昭和5年、16歳で登山ガイドとなり立山、剣(つるぎ)など広範囲にわたる山々で活躍した。22年より剣沢小屋を経営、登山者の相談相手となり安全登山を指導、「剣沢の文蔵さん」、「立山のブンさん」と親しまれてきた。この間、自然保護、遭難者の救助で46年に黄綬褒章を受けたほか、安全功労者の総理表彰など。著書に「剣岳の大将文蔵」がある。長男の友邦さんが剣沢小屋を継ぎ、4人の息子はいずれも山の仕事についている。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「佐伯文蔵」の解説

佐伯文蔵 さえき-ぶんぞう

1914-1991 昭和時代山岳ガイド
大正3年2月20日生まれ。16歳で登山ガイドとなり,立山,剣岳(つるぎだけ)などで活躍。昭和22年から剣沢小屋を経営。25年剣岳東大谷中尾根の積雪期初登攀(とうはん)に成功。「剣の文蔵」とよばれ,登山指導,自然保護,遭難救助につくした。平成3年6月10日死去。77歳。富山県出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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