佐引村(読み)さびきむら

日本歴史地名大系 「佐引村」の解説

佐引村
さびきむら

[現在地名]落合町佐引

せき村の西にあり、西は別所べつしよ村、北は月田つきだ(現勝山町)。月田村へ越える里道が通る山地谷間の村。正保郷帳では田高七五石余・畑高一一四石余。元禄一〇年(一六九七)の美作国郡村高辻帳によると村位は下、改出高七四石余・開高六石余。「作陽誌」では家数四〇・人数一九六。津山藩森家断絶後の領主の変遷は日名ひな村と同じ。

「作陽誌」によれば氏神は諏訪神社(現上諏訪神社)と天神社の二社。上諏訪神社は、社伝によれば天長年中(八二四―八三四)信州上諏訪神社から勧請したという。江戸時代は当村および別所村、月田七ヵ村(現勝山町の下田・石原・三堂坂・宮原・手谷・和田・芝)の総氏神であったが、明治初年当村のみの氏神となったという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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