日本歴史地名大系 「佐没郷」の解説 佐没郷さぬごう 群馬県:上野国片岡郡佐没郷「和名抄」高山寺本・東急本は「佐没」と記し、ともに訓を欠く。「和名類聚抄郡郷里駅名考証」は「没」を「沼」の書誤りとする。辛巳歳(六八一か)建立の山上(やまのうえ)碑(現高崎市山名町所在)に「佐野三家」とあり、「さぬのみやけ」と読まれている。また神亀三年(七二六)の金井沢(かないざわ)碑(現同上)には「群馬郡下賛郷高田里」とあり、「下賛」は「しもさぬ」と読まれる。「万葉集」巻一四東歌に「上野佐野の茎立折りはやし我は待たむゑ今年来ずとも」など数首に詠まれ、佐野は歌枕として「五代集歌枕」に載せる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by