佐良村(読み)さらむら

日本歴史地名大系 「佐良村」の解説

佐良村
さらむら

[現在地名]吉野谷村佐良

吉野よしの村の南東、手取川右岸に位置する。徳治三年(一三〇八)五月二日の六波羅下知状(南禅寺文書)得橋とくはし(現能美郡)内の「佐羅村」とみえるが、佐羅さら宮の所在した当地とは地点が異なり、同社の供田の所在地のことと考えられる。慶長四年(一五九九)の前田利家知行宛行状(県立歴史博物館蔵)に村名がみえ、知行高二六四俵。正保郷帳では高二一六石余、田方二町七反余・畑方一一町六反余。寛文一〇年(一六七〇)の村御印の高二一八石、免三ツ四分、小物成は山役二八〇目(三箇国高物成帳)。寛文年間の百姓数二三(高免付給人帳)。天保五年(一八三四)作成の上河内組村々巨細書(加越能文庫)によれば、享保八年(一七二三)に手上高三石が加えられ、田高四三石余・畑高一七八石余、免三ツ一歩、文化九年(一八一二)調べの反別は田三反余・畑五町三反余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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