佐藤顕理(読み)サトウ ヘンリ

20世紀日本人名事典 「佐藤顕理」の解説

佐藤 顕理
サトウ ヘンリ

明治・大正期のジャーナリスト



生年
安政6年12月(1859年)

没年
大正14(1925)年6月22日

出身地
江戸

本名
佐藤 重道(サトウ シゲミチ)

経歴
幕臣として江戸城明け渡し後、徳川宗家に従って静岡に行き、そこで英語など外国知識を身につける。明治13年上京、その後は英学者弁論家、歴史家、農商務省勤務、さらには国際通信社編集長など国際ジャーナリストとして多面的に活動した。大正9年少年時代の体験、見聞修行を綴った自伝「My Boyfood」(邦題「サムライボーイ物語」)を英文で出版。他に英文の井伊直弼伝、西郷隆盛伝、勝海舟伝、日本政党史、日本刀論など多数の著書がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「佐藤顕理」の解説

佐藤顕理 さとう-へんり

1859-1925 明治-大正時代のジャーナリスト。
安政6年12月生まれ。藩立学校で外国人教師に英語をまなび,明治15年から農商務省に勤務。のち東洋英和学校,学習院などの教師をつとめ,東京日日新聞や外国通信社の記者となった。大正3年国際通信社創立に参加し,編集長。大正14年6月22日死去。67歳。江戸出身。本名は重道。名はヘンリーをもじって読ませている。著作に「英語階梯」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android