佐護郷(読み)さごごう

日本歴史地名大系 「佐護郷」の解説

佐護郷
さごごう

和名抄」にみえる郷名。同書の高山寺本・東急本・名博本・元和古活字本ともに下県郡のうちとして記載されるが、これは上県郡の誤りである。諸本とも佐護と記し、訓を欠くが、中世に「さこのこほり」とみえるので(貞和五年九月二二日「宗妙意書状」対馬島居巌氏所蔵文書)、古代にもサコであろう。郷名はこのように中世に郡名として継承されて近世に及び、元禄一二年(一六九九)の郡郷改正で古名に復している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android