佐須浜
さすのはま
[現在地名]石巻市渡波 佐須浜
牡鹿半島西岸突出部の、万石浦北西岸に立地する。北は祝田浜、南は尾崎をまわって小竹浜に続く漁村。古くは指浜・目指浜とも称し、指・佐須はともに焼畑を意味し、焼畑によって開墾が進められたところと伝える(宮城県地名考)。秋田藩佐竹氏の家臣須田隼人が故あって藩を出、この地を開拓して延宝六年(一六七八)に没したが(洞源院寺伝)、子孫は代々肝入を勤め、ときには狐崎組大肝入を勤めたという(渡波町史)。
正保郷帳に畑方のみ記され、高二三一文。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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