体がない(読み)たいがない

精選版 日本国語大辞典 「体がない」の意味・読み・例文・類語

たい【体】=が[=も]ない

  1. しっかりしたところがない。意気地がない。だらしがない。
    1. [初出の実例]「御曹子は浄瑠璃御前の相の障子をほとほと音信(おとづ)れ給ひて、たいもない事云はれける」(出典河東節・式三献神楽獅子(1722)下)
  2. やくたいもない。らちもない。くだらない。
    1. [初出の実例]「本に本にいつでも来るとやかましいのお、どっちもどっちだよ、何のたいもない事もいいやって、腹を立ちやった物だのヨ」(出典:洒落本・南閨雑話(1773)馴染の体)
  3. 相撲で、相撲をとる体勢を失った状態(死体(しにたい))。倒れてはいないが、すでにこらえる余裕のない状態をいう。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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