御曹子(読み)おんぞうし

日本大百科全書(ニッポニカ) 「御曹子」の意味・わかりやすい解説

御曹子
おんぞうし

貴族や上流武家の子弟で、まだ独立せず親の邸内に部屋を占めて居住する者をいった。「御」は尊敬の意を添える接頭語。「曹子」は「曹司」であって、本来部屋の意である。江戸中期の有職故実(ゆうそくこじつ)書『貞丈雑記(ていじょうざっき)』に「御曹子と云(いう)はいまだ家督(かとく)にならぬ部屋住(へやずみ)の人を云」とある。軍記などには、平家の公達(きんだち)に対して、源氏嫡流(ちゃくりゅう)の部屋住みの子息を称呼する例があり、とくに源義経(よしつね)をさす敬称として多く用いられる。現代では名門の子弟をいう。

[兼築信行]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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