体外衝撃波結石破砕法(読み)たいがいしょうげきはけっせきはさいほう

百科事典マイペディア 「体外衝撃波結石破砕法」の意味・わかりやすい解説

体外衝撃波結石破砕法【たいがいしょうげきはけっせきはさいほう】

尿路結石尿石)の治療法としては最も普及している治療法。extracorporeal shock wave lithotripsyを略してESWLともいう。体外から衝撃波を与えて,結石に集中して当てることで細かく砕き,尿とともに排出させる方法である。治療後2〜3日は血尿が出たり,血腫ができる場合もあるが,時間が経てば自然に回復する。 開腹しないので,痛みも少なく,体に傷が残らない。治療は1時間ほどですむ。結石の大きさや成分,場所などによっては,何回かに分けて実施する場合もある。最近では,麻酔なしでできる装置も開発されて,外来でも治療できる。 もちろん,まったく無害というわけではないので,なるべく衝撃波を当てる回数を少なくするのが望ましい。破砕された結石に潜(ひそ)んでいる細菌で,感染症を起こす可能性もある。 この治療法が向かないのは,不整脈出血傾向のある人,極度の肥満者,妊婦だが,それ以外には適用範囲が広がっている。 この装置は,1980年にドイツで開発された。もともとは,第2次世界大戦中に敵の潜水艦を壊すことなく乗組員を殺傷するために開発された技術を,応用してつくられた。兵器としては成功しなかったが,約半世紀を経て平和利用されるようになった。日本では1985年に導入され,現在では健康保険も適用されている。

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