…山城国綴喜郡田原御栗栖(みくるす),愛宕郡栗栖野,宇治郡小栗栖(おくるす),丹波御栖(みくるす),大和国忍海郡栗栖,紀伊国牟婁郡栗栖,同名草郡栗栖などがある。栗栖が歴史的に注意されるのは,それが天皇あるいは神社に対する栗の供御所として,御厨(みくりや)と同様の意味を持つものがあったからである。例えば,伊勢大神宮は〈朝夕御饌供奉〉のための御栗栖2町を伊賀郡に所有していたし,天皇家領として有名な田原御栗栖,丹波御栖は,蔵人所の管轄下で,毎年供御甘栗を調進した。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」