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膳部 ゼンブ

4件 の用語解説(膳部の意味・用語解説を検索)

デジタル大辞泉の解説

ぜん‐ぶ【膳部】

膳にのせて出す料理。食膳。「膳部を調える」
料理を扱う人。料理人。膳夫(ぜんぷ)。

出典|小学館
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大辞林 第三版の解説

かしわでべ【膳部】

大和朝廷の品部で、律令制では、膳司に従って朝廷・天皇の食事の調理をつかさどった官人。

ぜんぶ【膳部】

膳にのせる料理。食糧。膳羞ぜんしゆう
食物を調理する人。料理人。調理人。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

膳部
かしわでべ

古代において朝廷の食膳(しょくぜん)を調えることを職とした専門集団の称。膳夫(かしわで)とも。膳部の統領(伴造(とものみやつこ))を膳臣(かしわでのおみ)といい、孝元(こうげん)天皇の皇子大彦命(おおひこのみこと)(阿倍臣(あべのおみ)の祖)の孫磐鹿六雁命(いわかむつかりのみこと)が景行(けいこう)天皇に堅魚(かつお)と蛤(はまぐり)を調進して嘉賞され、膳部の統領に任命されたのが起源であると伝える。膳部は中央にあって天皇・百官の食事の調製にあたり、また各地に分散居住して食料品の貢納を担当した。
 律令制(りつりょうせい)下では宮内省(くないしょう)大膳職(だいぜんしき)に膳部160人、同省内膳司(ないぜんし)に膳部40人が所属し、それぞれ百官・天皇の食膳の製造に従った。このうち、内膳司の長官(正(しょう))には膳臣(のち高橋朝臣(あそん))を任命することが多く、その場合とくに内膳奉膳(ないぜんのぶぜん)と称せしめ、一般官人を任じた内膳正(しょう)(かみ)と区別した。[黛 弘道]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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世界大百科事典内の膳部の言及

【内膳司】より

…供御(くご)(天皇に供する物)の食事や皇后の食事の調理をつかさどる(供膳は後宮職の膳司がつかさどる)。職員は奉膳(ぶうぜん)(長官)2人,典膳(てんぜん)(判官)6人,令史(主典)1人,膳部(伴部)40人など。飛鳥浄御原令以前から存在した膳職が,大宝令により官人等の食事をつかさどる大膳職(だいぜんしき)と,内膳司に分立した。…

【料理人】より

…その起源はいつの時代にさかのぼるかつまびらかにしないが,彼らは職業神として竈君(そうくん)(竈神(かまどがみ))をいただき,竈君の生誕日とされる旧暦の8月3日には竈君廟(びよう)に参詣したという。【田中 静一】
[日本]
 古く日本では料理人のことを膳部(膳夫)(かしわで)といった。記紀にはしばしば膳夫の語が見られ,日本武尊の東国遠征や景行天皇巡幸の記事には七拳脛(ななつかはぎ)や磐鹿六鴈(いわかむつかり)が膳夫として随行したと記されている。…

※「膳部」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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