年中(読み)ネンジュウ

デジタル大辞泉 「年中」の意味・読み・例文・類語

ねん‐じゅう〔‐ヂユウ〕【年中】

《「ねんちゅう」とも》1年の間。年間。「年中無休」
ある年代の間。年間。「宝暦年中
(副詞的に用いて)いつも。始終。「年中働いてばかりいる」
[類語]年がら年中始終いつもいつでもしょっちゅう常時つね絶えず絶え間ないのべつ常常終始二六時中四六時中

ねん‐ちゅう【年中】

ねんじゅう(年中)
幼稚園保育園で、4歳児。「年中組」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「年中」の意味・読み・例文・類語

ねん‐じゅう‥ヂュウ【年中】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 「ねんちゅう」とも ) 一年のあいだ。年間。一年中
    1. [初出の実例]「年中三節祭時給儲備并労作雑器事」(出典:皇太神宮儀式帳(804))
    2. 「年中の足余り元日の五つ前ならではしれず」(出典:浮世草子・日本永代蔵(1688)二)
  3. ( 「ねんちゅう」とも ) ある年代のあいだ。多く、年代を表わす語と複合して用いる。年間。
    1. [初出の実例]「延暦年中、天神くたりて是をつくと云り」(出典:海道記(1223頃)蒲原より木瀬川)
  4. ( 副詞的に用いて ) あけくれ。いつも。始終。絶えず。
    1. [初出の実例]「Nengiǔ(ネンヂュウ) ヤミクライタ」(出典日葡辞書(1603‐04))
    2. 「とやかくなげく所へ、年中(ネンヂウ)買ぬる、此中銀子を、今済してくだされいと、せはしく使を立る」(出典:浮世草子西鶴織留(1694)四)

とし‐なか【年中・年半】

  1. 〘 名詞 〙 一年のなかば。半年
    1. [初出の実例]「年中に我なげきどの成りぬればみそぐともよにうせじとぞ思ふ」(出典:伊勢集(11C後))
    2. 「一年と年中か候時に、九十日候しと云」(出典:梵舜本沙石集(1283)八)

ねん‐ちゅう【年中】

  1. 〘 名詞 〙ねんじゅう(年中)

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