…許慎の《説文解字(せつもんかいじ)》には〈俗とは習なり〉とあって,〈俗〉を風俗習慣のこととし,また同音でことばの意味を説明する劉熙(りゆうき)の《釈名(しやくみよう)》では〈俗とは欲なり,人の欲する所なり〉と,おなじく〈谷〉を音符とする欲,すなわち人間の欲望のこととしている。〈俗人〉〈俗物〉〈俗士〉などはつまらない人間を,〈俗儒〉はつまらない学者を,〈俗語〉は定格の文章語ではない日常的言語を意味するように,〈俗〉の語が軽蔑の感情をともなって用いられるのは,風俗習慣は常識に安住し因襲にしばられたもの,また人間の欲望はいとうべきものと考えられたからにほかならない。それに対して〈雅〉は,このような〈俗〉から離脱することによって成り立つ立場であって,〈雅とは正なり〉と説かれるのがもっとも一般的である。…
※「俗儒」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
菊の節供,九月節供,重九 (ちょうく) ともいう。五節供の一つ。旧暦9月9日の節供で,奈良時代より,宮中では天皇が紫宸殿に出御し,群臣に宴を賜わり詩歌文章をつくらせる菊花の宴が行われ,年中行事となった...