俗別当(読み)ゾクベットウ

デジタル大辞泉 「俗別当」の意味・読み・例文・類語

ぞく‐べっとう〔‐ベツタウ〕【俗別当】

俗人官命を受けて寺社事務を管理する人。

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精選版 日本国語大辞典 「俗別当」の意味・読み・例文・類語

ぞく‐べっとう‥ベッタウ【俗別当】

  1. 〘 名詞 〙 俗人で、官命を受けて寺社の事務を管理する人。地域豪族が世襲することもあった。
    1. [初出の実例]「彼寺本自無俗別当、而今特置之、寺中諸事触途為損、請早従停止」(出典日本三代実録‐元慶六年(882)八月二三日)
    2. 「告文を披かれて、又再拝ありて俗別当(ゾクヘッタウ)神祇大副卜部兼友朝臣に下し給ふ」(出典:源平盛衰記(14C前)四一)

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世界大百科事典(旧版)内の俗別当の言及

【別当】より

…大衆の推挙により官符で補任され任期は4年で,870年(貞観12)以降は解由(げゆ)の適用をうけた。このほか諸大寺には公卿,弁,史が俗別当として配属され,朝廷による保護と統制の役割を果たした。(3)諸国 808年(大同3)大宰府所管の筑前国で府官1人を官符で別当に任じ国務を執らせた。…

※「俗別当」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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