俗論党(読み)ゾクロントウ

デジタル大辞泉 「俗論党」の意味・読み・例文・類語

ぞくろん‐とう〔‐タウ〕【俗論党】

元治元年(1864)の第一次長州征伐の際、幕府恭順・謝罪しようと唱えた派に対する抗戦派からの呼称

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精選版 日本国語大辞典 「俗論党」の意味・読み・例文・類語

ぞくろん‐とう‥タウ【俗論党】

  1. 元治元年(一八六四)、第一次長州征伐の際、高杉晉作奇兵隊を組織して、藩論を尊王討幕に統一しようとしたのに対して、あくまで恭順して罪を幕府に謝そうと唱えた長州藩一派をいう。
    1. [初出の実例]「自ら兵を起して俗論党を撃ち闔藩の議論を一新したるが」(出典:日本開化小史(1877‐82)〈田口卯吉〉六)

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